こんにちは!ゆーだか(@rakusirak)です。
前々から気になっていた三田紀房先生作の『クロカン』という漫画を読みました。
三田紀房先生と言えば『ドラゴン桜』(今は2を連載されています)が代表作の漫画家ですが、他にも多くの作品があるんです。このクロカンもその一つ。
全27巻と結構なボリュームですが、グッと引き込まれてあっという間に読んでしまうくらいこ面白かったです。
読んだ感想を書いています。
もし興味を持たれたらぜひ読んで見てください。
クロカンのあらすじ
群馬県の県立校・桐野高校は創立100年まであとわずかだった。野球部も90年以上の歴史があるが、甲子園出場はいまだなく、OB会や後援会などの期待を裏切る年が続いていた。
野球部の監督はクロカンこと黒木竜次。監督就任3年目で県大会ベスト4、4年目で準優勝と、桐野を県内の強豪に押し上げた。しかし、粗暴な言動、定石を破り捨てるようなバクチ采配、後援者の助言を意に介さない態度に、周囲からは監督更迭の声すらあがっていた。4年目の夏も準優勝、その秋もベスト4に終わり、きわどい状況に立たされた黒木だったが、少数の理解者と彼を慕う部員たちの尽力により、どうにか監督の座は守られた。
5年目の夏、県大会で優勝し、ついに甲子園出場が決定したが、再び後援者側と意見が衝突したことにより、黒木は甲子園で指揮を執ることなく野球部を去ることになった。
引用:wikipedia『クロカン』
ちょっと補足とネタバレを・・・。
クロカンこと黒木竜次という監督が弱小県立高校『鷲ノ森高校』を率いて高校野球・そして甲子園に旋風を巻き起こすスポーツ漫画です。
ただこの鷲ノ森、本当に弱い。
前回就任していた桐野高校では準優勝までしているわけですから、どうしてももの足りなさを感じてしまいます。
それだけではありません。クロカンの独特の考え・指導法はなかなか周りの人間に理解を得られず、野球部外でも大きく逆風が吹いてしまいます。
戦力もなく、理解もなく、部が存続するのが精一杯、というの鷲ノ森高校野球部。
それが独自の『クロカン野球』でどう仕上げて、勝っていくか、がストーリーの大筋になっています。
『大人になるには何が必要か』がというテーマ
三田紀房先生の作品はなんらかのテーマがあり、このクロカンでは『大人になるには何が必要か』がメインのテーマになっています(特に序盤〜中盤)
クロカンは勝ちにこだわる監督ですが、何をしても勝てばいい、という大人ではありません。
やり方こそ粗暴かもしれませんが野球を通して一人の社会人を育てる、という指導をしています。
そんな指導方法についていけない生徒もいますが、大きく成長する生徒も次々と現れ、頭角を表していくんです。
まあ僕もいい年をして大人をしているわけですが、普段から『大人とは何か』なんて意識をしないんですよね。
自分がどういう人間であるべきか、この漫画を通して再確認できました。
漫画のような展開が現実で起きる
高校野球の試合が盛り上がる展開って色々あると思うんですが、どうしても漫画だとドラマチックになりがち。
漫画で書いてしまうとどうしても都合の良い展開に見えるんですよね。
『こんな展開はありえない』とか『現実離れしてる』とか思うことが僕はあります。
このクロカンも『現実的ではない部分』がいくつかあり、試合展開については少し大味なように思います。
大筋のストーリーも漫画ならでは展開だったかもしれません。
ただ面白いのがこの『漫画ならではの展開』が連載終了後に実際に起こった、ということです。
この漫画が連載されていたのは1996〜2002年。もう15年以上前の漫画になります。
投打に大注目だった現メジャーリーガーの大谷選手・・・県立高校で優勝した佐賀北高校、最近だと決勝に進出した金足農業などまるでモデルにしたんじゃないか、という展開が完結後に起こっているんですね(最初最近の漫画だと勘違いしたくらいです)
頭で想像しうることは全部本当になる可能性があるんだなー、となんだか感慨深くなりました。
現実が漫画を追い越していく、漫画のような『ありえない』が実際に起こるのが高校野球なんだなと、現実の高校野球の面白さにも気付かされます。
最後に
感想書いてみましたが、感受性が低目なのでこれくらいしか書けません(ネタバレほぼなしで感想書くって難しいです)
大きなテーマである『大人とは何か』を考えつつ読んでいたら、弱小鷲ノ森高校が進んだり転んでいる姿に引き込まれてしまいます。
そして現実は小説より奇なり(これは漫画ですが)を体現してしまっているこの作品。
高校野球をちょっと見る、くらいの方ならきっと楽しめると思います。
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