こんにちは今日で産後休暇最終日のゆーだかです。
今日は『ヘンテコノミクス』の書評です。
待ち時間潰すのに書店で立ち読みしていたんですけど思いの外面白かったので購入しました。
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ヘンテコノミクスとは
ヘンテコノミクスとは行動経済学を簡単に理解できる漫画です。
原作:佐藤雅彦さん 菅俊一さん 漫画:高橋秀明さん
ハードカバーの本ですけど中身はほぼ漫画です。全23話のショートストーリーに短い解説が付いています。
1話あたりもだいたい4〜5ページくらいなので1話読むのに5分もかかりません。少しずつ読み進めるのにも最適です。
そもそも行動経済学とは
そもそも行動経済学とはなんでしょう。
行動経済学とは 通常の経済学に人間心理を混ぜ合わせたものだと僕は思っています。
通常の経済学であれば人間は常に合理的な活動をとります。しかし実際には人間心理が働くので時に人は非合理な行動をとる、その理由を研究するのが行動経済学です。
例えばですけど皆さん50%オフと言われたらものすごくお得な感じがしませんか?
服屋さんでよく見かけますよね。ものすごくお得に見えます。
Aの店では1万円の服が50%オフで売られています。
一方Bの店では同じ服が5千円で売られていたとしましょう。
どちらの場合も5千円なので価格は同じですが、それに付随する情報が異なります。
この場合50%オフの方が魅力的に映ります。Aの店で買ったら5千円得した気になりませんか?
実際に使うお金は同じですが人間の判断は傾いてしまうのです。
これをアンカリング効果と呼ぶそうです(ほぼ漫画の内容書いただけですが)
良かった点
フランクな気持ちで読めて楽しんで学ぶことができる
この本を読んでから他の行動経済学の本もちらっと見て見たんですけどわかりにくいんです。
というよりきちんと書かれすぎていて活字が苦手な方には読み進められないんです。僕も肩に力が入ってしまいました。
一方この本は基本が漫画なので軽い気持ちで読むことができます。行動経済学を研究するのではなく、どんなものかちょっと知りたい、そんな方はこの本がいいのではないでしょうか。
何も知らない・わからない人にいかに伝えるか、そこに注力されているのがとても伝わりました。
行動経済学を大まかに学べる
結構有名なバーナム効果や確証バイアスなども載っていますし知らないこともたくさんありました。
先ほど書いたアンカリング効果などは僕は全く知りませんでした。
深く学ぶことはできないのかもしれませんが、ちょっと学びたい人間にはそれがちょうど良いのです。
なんかあったらちょっとドヤ顔で語れます笑
ちなみに僕が一番『あるある』と思ったのは21話の『無料の誘惑作戦』の巻きです。
この話では『一定以上の金額を使うと何らかの無料サービスを得られるようにすると人間はついその金額を使ってしまう』という事例が紹介されていました。
よくネットショッピングをするんですけど1万円以上買ったら送料無料とかありますよね?あれです。
僕ついついその金額以上になるように買ってしまったりするんですよね。よくないとはわかっているんですけど。
『どうせ必要なものだからなどと様々な理由をつけてなりふり構わずに無料になるための選択肢を選んでしまう』
あ、これ自分だわ、と痛感しました笑
そのように自分の行動が手に取るようにわかられているのも行動経済学の面白いところだと思いました。
自分がそう、ということは周りの一定数の方も同じことをしているはずですからねー。
漫画が少し古いタッチで描かれていて見やすく、頭に入りやすい
表紙の方を見てもらうとわかるのですが少し古めかしい絵柄をしています。
藤子不二雄とか赤塚不二雄の絵柄を彷彿とさせます。
著者の佐藤雅彦さんは当初生活感のあるサザエさんを通して行動経済学をアプローチしたかったとあとがきにて書かれています。
最終的には自分たちでサザエさんのような形を自分たちで作ったと述べています。
この絵柄がシンプルなんで見やすいんですよ。行動経済学を学ぶ邪魔をしない。
最近の有名漫画家だとあまりにも絵が上手かったり、こだわりすぎてよくわからない構図になっている場合があります。これでは絵そのものに魅力を感じるんですけど肝心の行動経済学の話が入ってこないんです。
このテーマにぴったりの絵柄だと思います。
ヘンテコノミクス書評まとめ
たまたま本屋で見つけて買っただけなんですけどいい本に巡り会えました。
アマゾンで見るとベストセラーになっています、やっぱりいい本は人気出ますよね。
行動経済学を学んでみたい、少し変わった漫画を読みたい、何か知識を身に付けたい、そんな方にオススメです。
行動経済学に興味のない方でも、心理学に興味があるという方は読んでみても面白いのではないでしょうか。
気軽に読めるので少し時間がある時にまた読み返したりして行動経済学の知識を身に付けたいと思います。
それでは。
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